- 製図試験に必要な道具って何?
- 図面を早く描く、お助けアイテム
- どの道具が一番オススメ?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
1.一級建築士の図面を描くには最低でも10個は道具が必要
2.プラスαで持っていると便利なアイテム5選
3.どの道具が使いやすいかは自分次第
一級建築士試験を受けた経験から
この記事を書いている僕は、一級建築士の資格を取るのに5年かかりました。
学科試験2回、製図試験3回受けています。
こういった僕が、一級建築士試験の取得に最適な方法を解説していきます。
製図試験に必要な道具って何?
製図試験用に10個の道具をそろえよう
一級建築士の製図試験は図面を描く試験なので、道具が必要になりまし。
最低でもこの10個は用意することをオススメします。
①A2平行定規(製図板)
図面をすべて手描きで描く人以外は、必須アイテムです。
長い直線を引くのに、抜群の力を発揮します。
メーカーは特にどれが良いとか無いですが、要は慣れです。
たくさん図面を描けば、そのうち慣れますので、なんの心配もいりません。
②シャープペンシル(製図用)+替芯
普段使っているシャープペンシルでもダメではないですが、
製図用のシャープペンシルの方が描きやすいので買ってください。
シャープペンシルの太さは、0.5mmまたは0.7mm、もしくは
両方あってもいいと思います。
理由は0.7mmは製図用、0.5mmは文字、記述用で使い分けるためです。
文字を書くときは普段使っているシャーペンでもいいと思います。
あと、替芯の濃さですが、筆圧の弱い人は2B、普通の人はBがいいと思います。
メーカーもさまざまありますが、そんなに高いものじゃないので
いろいろ使ってみて、自分に合うものを見つけましょう。
ちなみに、わたしは0.5mm、0.7mmの両方と替芯は2Bを主に使ってました。
図面は濃いほうが印象度が高いためです。
要するに、採点するひとが濃い図面のほうが見やすいってことです。
参考までに
③三角定規15cm、30cm、45cm
平行定規と一緒に使います。縦の線を描くのに使うので、ある程度大きい方が
一気に線が引けるため、作図の時間を短縮できます。
サイズに関しては、好みもありますので、使ってみて良い方でいいと思います。
ちなみに、わたしは全部を使っていました。
補助線を引くときは45cm、描く平面図を描くときは30cm、
細かい内壁を描くときは15cmを使っていました。
④三角スケール30cm
一級建築士の製図試験の図面は1/200のスケールで図面を書きます。
三角スケールは寸法線を描くときに使用します。
それ以外ではエスキスのときに、1/400でエスキスを描くので
使います。
寸法を間違えるてしまうと、最悪の結果になるため
しっかりと三角スケールを使って、描くことをオススメします。
他の使い方としては、チェックのときに寸法、サイズが合っているのかを
確認するのに、使ったりもします。
⑤テンプレート
テンプレートはおもに、柱を描くときに使います。
人によっては、家具などにも使う場合もあります。
僕は手描きで家具は描いていたので、わかりませんが
どこで使うかは、いろいろと試してみるといいと思います。
また、テンプレートは種類がいろいろあります。
中には試験場に持ち込めないものもあるので、注意が必要です。
必ず確認しましょう。
⑥勾配定規
勾配定規は試験で使わないこともあります。
なぜなら、勾配屋根の指定がない場合は、基本は陸屋根で
図面を描くからです。
ですが、試験場に行くまでは屋根の指定はわからないので
必ず、用意しておきましょう。
試験までに、何度かは使っておきましょう。
いきなり本番で使うことがないように。
それだけで精神的に一歩後退してしまいますので。
⑦マーカーペン(蛍光色)
マーカーペンは課題文を読むときに使います。
重要な部分や、数字のところなどに色をつけることで
チェックのときに、確認しやすくなるので、ミスを防ぎやすくなります。
何にどの色を使うかは、自分なりに決めるといいと思います。
ちなみに、僕は消せるタイプのフリクションを使ってました。
⑧ハケ
ハケは消しゴムで消したときの消しカスを掃除する道具です。
消しゴム自体はあまり使わないほうが、図面が早く描けます。
どうしても消さないといけないときに、消しカスが図面用紙に残っていると
図面が汚れてしまうことがあるので、ハケを使います。
⑨道具入れ
書類をまとめておくための、ファイル収納タイプがオススメです。
自立して立っている形状が、製図試験には向いていると思います。
横幅は15cmくらいある方が、安定しますが、場所を取りたくない人は
10cmくらいでもいいと思います。
僕の場合は、道具を持ち運ぶのみ便利だったので使っていました。
試験のときはあってもなくても良かったかもです。
⑩ドラフティングテープ、マスキングテープ
製図用紙を製図板に固定するときに使います。
剥がれやすいので、製図用紙が破れることもないので便利です。
テープで固定したほうが、図面を描いているときにずれたりしないので
オススメです。
図面を早く描く、お助けアイテム5選
お助けアイテムで時間短縮
①フローティングディスク
定規に貼りつけて使います。
文字とおり、少し定規を浮かせることで、動きをスムーズにするのと
図面を汚しにくくします。
替芯をB、2Bを使うので、図面は結構汚れやすいです。
②テンプレート(小型)
よく目にするテンプレートは、結構大きいものが多いのですが
取り回しが良くないのが気になるところ。
そこで、テンプレートでも最低限必要なものだけをテンプレートにした
小型のものをオススメします。
図面を描いているときは、ほんの少しのストレスも減らしたいですよね。
③電卓
計算式のまま、計算のできる電卓です。
普段使う電卓は、足し算と掛け算は同時に計算はしてくれないものが多いです。
この電卓は計算式の順番とおりに入力しても、正確に答えを出してくれます。
42m×18m+21m×6m−7m×6m=840㎡
この計算を左から順番に入力して、計算してくれるので
自分が書いた計算式の確認をしながら、答えを出してくれます。
結構便利です。
入力したときの反応が少し悪いですが、それでも製図試験には
プラスになると思います。
④持ち手、つまみ
製図を描いているときに、小型の三角定規を使っていると
うまく持てない経験をすることがあると思います。
そのときに、「持ち手があるといいのにな。」と思ったり、思うことが
あると思います。
しかしながら、市販の小型三角定規に持ち手があるものが売っていないのです。
そこでDIYで持ち手をつけます。
何度かためしてみることが必要ですが、スピードアップは間違いなしです。
⑤テンプレート付三角定規(持ち手付き)
小型持ち手付き三角定規は市販で売っていませんが、中型サイズはあります。
プラスでテンプレートも付いているので、「いちいち道具を持ち替えたくない。」
そう思う人には最高の道具です。
製図試験において図面を描いているときは、線を描いている時間以外を
なるべく減らすことが重要になります。
「道具を持ち替える」、「描いた線を消しゴムで消して描きなおす」、
「考えながら描く」など
上記のようなことをしていると、どんどん時間がなくなります。
その一つの道具を持ち替えることをなくせる道具です。
どの道具が使いやすいかは、自分次第
シャーペンだけでも描ける
今まで道具は「これがいい。」とか書いていますが
極論を言えば、シャーペン一本だけでも図面は描けます。
実際に、僕が受験をしていたときも、フリーハンドで全図面を
描いている人もいました。
なので、道具はあくまでも補助的なものなので、何が自分に合うかは
試してみないと、わからないのです。
使ってみて、「あ、なんかいいな」と思ったて試験でも信頼して
使えるものを、試験場では使うことをオススメします。
一流のスポーツ選手は道具の手入れも、手を抜かないと聞いたことがありますが
一級製図の試験でも同じことが言えるかもしれません。
試験に受かってしまえば、使うことはないかもしれませんが
それまでは相棒となる道具たちなので、試験場で最高のパフォーマンスを
発揮できるように、道具選びも真剣に向き合ってみてはどうでしょう。
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