- 製図試験って何から勉強すれば良いの?
- 製図試験って6時間半あるけど時間配分は?
- 製図試験ってどのくらい勉強すれば合格できる?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
1.まずは図面を2時間半でかけるように
2.エスキス2時間、図面2時間30分、記述1時間、チェック30分
3.1週間で図面を最低4枚+α
一級建築士試験を受けた経験から
この記事を書いている僕は、一級建築士の資格を取るのに5年かかりました。
学科試験2回、製図試験3回受けています。
こういった僕が、一級建築士試験の取得に最適な方法を解説していきます。
製図試験って何から勉強すれば良いの?
まずは図面を早く描けるようになる
一級建築士の製図試験において、図面を早く描くスキルは非常に重要です。
早く描ければ描けるほど、試験を有利にすすめることができます。
2時間半で図面をかけるようになる
図面を描くというのはあくまでも、作業です。
エスキスで考えたプランをA2の製図用紙にひたすら描く行為です。
頭を使って考えることではないので、どれだけ早く作業ができるかは
どれだけ訓練して早く描けるようになっているかです。
普段3時間かけて図面を描いている人が、試験場でいきなり2時間で描く
なんてことも、アドレナリンが出まくってあるかもしれませんが
そんな賭けで、一年かけた労力を無駄にはできないですよね。
何年も試験を受けた経験上、普段2時間で図面を描く人は試験でも
2時間で描くということです。
図面を描くスピードは試験問題の内容にあまり影響を受けない
一級建築士の製図問題は、その年ごとに難易度が違うことがあります。
過去の製図試験の合格率で見ればわかります。
平成28年度の製図の合格率は42.4%、令和2年は34.4%です。
製図試験で、1割近くも合格率が違うのです。
エスキスにかかる時間は、その年の難易度に左右されます。
毎年、何かしら新しい内容を問題に入れてくるためです。
ですが、図面を描くスピードはほとんど影響を受けません。
図面に何を描くかは事前に発表されるので、対策ができるからです。
図面が2時間で描ける人は、2時間半かかる人より他の内容に
30分も多く、時間を使えるのです。
1時間半で描けるスキルがあれば、1時間も多く使えます。
6時間半の試験において、このアドバンテージはすごい大きいです。
製図試験は相対試験なので、他の人たちよりどれだけミスなく
描けるかで、合格が決まります。
製図試験受験者の約4割が、合格と言われています。
できれば常に、上位2割に入れるくらいに、なっていることが理想ですね。
製図試験って6時間半あるけど時間配分は?
エスキス2時間、図面2時間30分、記述1時間、チェック30分
6時間半の試験ですが、勉強のときは6時間で終われるように
時間を計りながら、勉強するといいと思います。
試験の難易度はその年で違うことや、試験場では緊張することも
踏まえていくと、30分くらい余裕がある方がいいでしょう。
製図試験は時間管理が合否をわける
製図試験は最後のチェックができなければ、合格できません。
なぜなら、採点方法が減点方式だからです。
どれだけミスがないかで、合否が決まるのです。
プランがすごいからと言って、必ずしも合格はしません。
大きなミス(例えば、道路斜線や建ぺい率に関わる内容をミスする)は
即、不合格です。
ランクⅠのみが合格のため、ランクⅡ〜Ⅳはすべて不合格です。
必ず、チェック時間の確保が必要なのです。
そこで、自分がどの内容に、どれくらい時間がかかるのかを
把握することは、非常に重要です。
例えば、エスキスに2時間半、中間チェックに10分、図面に2時間半、
記述に1時間、このペースで残り20分チェック時間がとれます。
実際の試験のときに、上記くらいのタイムスケジュールで
できれば、まずまずだと思います。
チェック時間を最低20分は確保
最近の試験は、記述のボリュームが増えているので、1時間半かかるとすると
チェック時間が、なくなってしまうことも考えられるます。
できればエスキスを2時間、または図面を2時間でできると
最後のチェック時間が20分〜30分確保できます。
チェックができなければ合格は難しくなります。
と言うように、時間配分がわかれば実際の試験場でも
問題の難易度で、どこに時間がかかるかを予測し、対策ができます。
これができないと、なかなか製図試験の攻略は難しいです。
さらに言うと、エスキスや作図でも時間配分が管理できることが
大切です。
製図試験の勉強をするときは、常に時間を意識して取り組むことが
成功へのカギとなってきます。
製図試験ってどのくらい勉強すれば合格できる?
時間があるだけ、勉強するが答えですが
それでは元も子もないので、目安は1週間で図面4枚と他の内容をプラスαで
勉強するのがいいと思います。
他の内容はエスキス、記述がメインになると思います。
他にも法規が弱いとかあれば、弱点の内容を勉強するです。
学科試験から製図に上がってきた人の場合、製図試験当日まで
およそ10週あるので、作図は最低でも40枚。
実際は40枚って多いように感じられるかもしれませんが
その倍の80枚は描きたいところです。
1日1枚、それで約70枚。
理由としては、去年や一昨年に学科をパスしている人たちと
戦わないといけないからです。
上記の人達は、こちらが学科試験を勉強しているときから
製図の勉強ができるので、勉強時間が2倍、3倍あるのです。
製図試験は相対試験なので、今年1年目とか2年目とか関係ありません。
上位約4割が合格で、それ以外は不合格です。
厳しいようですが、それが現実です。
なので、周りの人たちに理解をしてもらい、
できるだけ勉強時間を確保することが、合格への唯一の近道です。
わたしも家族や職場の人たちに理解してもらい、勉強時間を確保していました。
特に自分の家族には、感謝しかありません。
合格まで2年も3年もかかれば、それだけ自分や周りに負担がかかるので
心を決めて、勉強の時間を確保することを、強くオススメします。
その年は辛いですが、結果的には早く合格できることが一番です。
まとめ
一級建築士の製図の試験は、エスキスをまとめる力、図面を早く描く力、記述力、
時間を把握して管理する力、チェックする力、の総合力がためされる試験です。
どれかが足りなくても合格が遠のいてしまいます。
自分に何が足りないのかをいち早く把握して、少しづつ力をつけていくことが
合格への近道です。
なので、すでに持っている力があれば有利になるので、実務で設計をしている
などは合格しやすいのは間違いないです。
そうでない人はより努力をする必要があります。
また、自分で勉強していくのが、「ちょっと厳しいな・・・」と思うようなら
資格学校で勉強することをオススメします。
先行投資と考えて、合格してから費用を回収、と思えば全然損ではないと思います。
最後に、努力したことは必ず自分に帰ってきますので、最後まで諦めずに
挑戦してください。
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